金沢城 (日本100名城No.35:石川県金沢市)

2022/11/11

加賀百万石の象徴である金沢城へ。金沢城を訪れるのは2回目ですが、前回はまだ城めぐりを始める前で、お目当ての兼六園へ行く途中にちょっと立ち寄った程度でした。今回、兼六園にも当然行きますが、金沢城がメインです。

 


最寄駅からお城まで

IRいしかわ鉄道・JRの金沢駅兼六園口から近江町市場を通って黒門口まで徒歩30分弱。

総合案内所を目指す

事前に見どころはチェックしていたものの、いざ来てみるとあまりの広さに戸惑ってしまったので、ガイドマップ的なものを入手すべく総合案内所を目指すことに。その前に新丸を通って大手門口へ寄り道。

大手門(尾坂門)

「鏡石」と呼ばれる大型の石が組み込まれています。刻印のある石もちょっとだけありました。

ここから新丸の中央を通って河北門へ向かいます。

河北門 一の門

河北門 二の門

二の門は内部の見学もできます(無料)。

こちらにパンフレットが何種類か置いてあり、ガイドマップと「金沢城 石垣巡り」のパンフレットをゲットできました。これで総合案内所まで行く必要はなくなりました。

 

菱櫓・五十間長屋

菱櫓・五十間長屋がよく見える三の丸広場でパンフレットをチェック。金沢城は「石垣の博物館」と呼ばれるほど多種多様な石垣があるということなので、「金沢城 石垣巡り」の石垣めぐりコースを回ることにしました。

石垣巡りを中心に散策

まずは兼六園に近い石川門へ向かいます。

石川門

国の重要文化財で内部の見学もできます(無料)。

石川門石垣

右と左で積み方が違う珍しい例。ちなみに右側が「切石積み」、左側が「粗加工石積み」です。

再び三の丸広場へ戻り、内堀石垣、橋爪門、五十間長屋、菱櫓とまわります。

菱櫓

ひし形の櫓なので菱櫓。パッと見た感じではひし形だと気づかないです。

二の丸北面石垣を左手に見ながら土橋門へ。

土橋門石垣

六角形の石(亀甲石)は防火の願いが込められているそうです。

数寄屋敷石垣

「切石積み」の石垣にしては珍しく刻印だらけです。

玉泉院丸庭園に面した石垣群

趣向を凝らした「切石積み(色紙短冊積み)」の石垣。V字型の石樋(いしどい)なんて初めて見ました。

玉泉院丸庭園

二の丸広場~菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門~戍亥櫓石垣とまわって三十軒長屋へ。

三十軒長屋

国の重要文化財で内部の見学もできます(無料)。

三十軒長屋石垣

「切石積み」の石垣ですが、表面の内側を粗いままにしておく「金場取り残し積み」という技法が用いられています。

鉄門石垣~戍亥櫓跡~本丸園地とまわって鶴丸倉庫へ。

鶴丸倉庫

国の重要文化財で内部の見学もできます(無料)。

レンガ造りのトンネル

戍亥櫓跡から見えて気になったので寄ってみました。旧陸軍によって明治から大正期に作られたものだそうです。

東の丸北面石垣

金沢城初期の姿を伝える貴重な「自然石積み」の石垣。

ここまでで石垣めぐりの城内ルートが終了。先ほど通った三の丸広場~菱櫓~数寄屋敷石垣~玉泉院丸庭園をもう一回まわって鼠多門へ。

鼠多門

2020年7月に復元された櫓門。内部の見学もできます(無料)。

鼠多門から城外へ。

いもり堀

明治の石垣

明治40年のいもり堀埋め立ての際、陸軍が築造した石垣。石材を斜めに落とし込む「谷積み」。石材は再利用なので所々に刻印あり。

本丸南西の高石垣

もとは約22mの場内随一の高石垣でしたが、明治時代に上部が取り壊されて現状の姿に。

東の丸東面の石垣

文禄元年(1592)に造られた城内最古の高石垣(21m)。文禄期の石垣としては日本有数の規模だそうです。

前田利家公之像

城外周ルートを約半周し、石川橋をくぐった先にあった前田利家公の銅像で見学終了。

金沢城の100名城スタンプ

古い情報だと二の丸案内所が設置場所のひとつになっていますが、二の丸案内所は二の丸情報館に変わっていてスタンプも設置されていません。ここで押すつもりだったのでちょっとあせりましたが、このあと見学した菱櫓・五十間長屋内の受付の奥にありました。(入館料を払わずスタンプだけ押すのは難しいと思います。)

もう一つの設置場所である石川門入口の案内所は、遠目から見た感じでは変わらずに設置されているようでした。

 

所要時間

金沢城 石垣巡り」で紹介されていた石垣14か所をすべて見て回ったほか、重要文化財(石川門、三十軒長屋、鶴丸倉庫)、河北門、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓、鼠多門は内部もちゃんと見学しましたので、約4時間かかりました。

混み具合

平日の日中でしたが、たくさんの観光客でにぎわっていました。小中学生の集団や外国人観光客も多くいて、櫓や門の周辺は特に人が多かったです。逆に石垣はどこもあまり人気がありませんでした。

 


 

上着が必要ないくらい暖かい日で天気も良く、時間にも余裕があったので、金沢城公園内の見どころをほぼすべて回ることができました。各ポイントに案内板があるので、参考になりますし、見学しやすいです。個人的にはいろいろな刻印をたくさん見れたので楽しかったです。この時期は夜間ライトアップが行われていましたが、さすがに歩き回る体力が残っておらず断念しました。

 


 

1時間程度しか時間がありませんでしたが、兼六園にも行きました。