金沢城 (日本100名城No.35:石川県金沢市)

2022/11/11

加賀百万石の象徴である金沢城へ。金沢城を訪れるのは2回目ですが、前回はまだ城めぐりを始める前で、お目当ての兼六園へ行く途中にちょっと立ち寄った程度でした。今回、兼六園にも当然行きますが、金沢城がメインです。

 


最寄駅からお城まで

IRいしかわ鉄道・JRの金沢駅兼六園口から近江町市場を通って黒門口まで徒歩30分弱。

総合案内所を目指す

事前に見どころはチェックしていたものの、いざ来てみるとあまりの広さに戸惑ってしまったので、ガイドマップ的なものを入手すべく総合案内所を目指すことに。その前に新丸を通って大手門口へ寄り道。

大手門(尾坂門)

「鏡石」と呼ばれる大型の石が組み込まれています。刻印のある石もちょっとだけありました。

ここから新丸の中央を通って河北門へ向かいます。

河北門 一の門

河北門 二の門

二の門は内部の見学もできます(無料)。

こちらにパンフレットが何種類か置いてあり、ガイドマップと「金沢城 石垣巡り」のパンフレットをゲットできました。これで総合案内所まで行く必要はなくなりました。

 

菱櫓・五十間長屋

菱櫓・五十間長屋がよく見える三の丸広場でパンフレットをチェック。金沢城は「石垣の博物館」と呼ばれるほど多種多様な石垣があるということなので、「金沢城 石垣巡り」の石垣めぐりコースを回ることにしました。

石垣巡りを中心に散策

まずは兼六園に近い石川門へ向かいます。

石川門

国の重要文化財で内部の見学もできます(無料)。

石川門石垣

右と左で積み方が違う珍しい例。ちなみに右側が「切石積み」、左側が「粗加工石積み」です。

再び三の丸広場へ戻り、内堀石垣、橋爪門、五十間長屋、菱櫓とまわります。

菱櫓

ひし形の櫓なので菱櫓。パッと見た感じではひし形だと気づかないです。

二の丸北面石垣を左手に見ながら土橋門へ。

土橋門石垣

六角形の石(亀甲石)は防火の願いが込められているそうです。

数寄屋敷石垣

「切石積み」の石垣にしては珍しく刻印だらけです。

玉泉院丸庭園に面した石垣群

趣向を凝らした「切石積み(色紙短冊積み)」の石垣。V字型の石樋(いしどい)なんて初めて見ました。

玉泉院丸庭園

二の丸広場~菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門~戍亥櫓石垣とまわって三十軒長屋へ。

三十軒長屋

国の重要文化財で内部の見学もできます(無料)。

三十軒長屋石垣

「切石積み」の石垣ですが、表面の内側を粗いままにしておく「金場取り残し積み」という技法が用いられています。

鉄門石垣~戍亥櫓跡~本丸園地とまわって鶴丸倉庫へ。

鶴丸倉庫

国の重要文化財で内部の見学もできます(無料)。

レンガ造りのトンネル

戍亥櫓跡から見えて気になったので寄ってみました。旧陸軍によって明治から大正期に作られたものだそうです。

東の丸北面石垣

金沢城初期の姿を伝える貴重な「自然石積み」の石垣。

ここまでで石垣めぐりの城内ルートが終了。先ほど通った三の丸広場~菱櫓~数寄屋敷石垣~玉泉院丸庭園をもう一回まわって鼠多門へ。

鼠多門

2020年7月に復元された櫓門。内部の見学もできます(無料)。

鼠多門から城外へ。

いもり堀

明治の石垣

明治40年のいもり堀埋め立ての際、陸軍が築造した石垣。石材を斜めに落とし込む「谷積み」。石材は再利用なので所々に刻印あり。

本丸南西の高石垣

もとは約22mの場内随一の高石垣でしたが、明治時代に上部が取り壊されて現状の姿に。

東の丸東面の石垣

文禄元年(1592)に造られた城内最古の高石垣(21m)。文禄期の石垣としては日本有数の規模だそうです。

前田利家公之像

城外周ルートを約半周し、石川橋をくぐった先にあった前田利家公の銅像で見学終了。

金沢城の100名城スタンプ

古い情報だと二の丸案内所が設置場所のひとつになっていますが、二の丸案内所は二の丸情報館に変わっていてスタンプも設置されていません。ここで押すつもりだったのでちょっとあせりましたが、このあと見学した菱櫓・五十間長屋内の受付の奥にありました。(入館料を払わずスタンプだけ押すのは難しいと思います。)

もう一つの設置場所である石川門入口の案内所は、遠目から見た感じでは変わらずに設置されているようでした。

 

所要時間

金沢城 石垣巡り」で紹介されていた石垣14か所をすべて見て回ったほか、重要文化財(石川門、三十軒長屋、鶴丸倉庫)、河北門、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓、鼠多門は内部もちゃんと見学しましたので、約4時間かかりました。

混み具合

平日の日中でしたが、たくさんの観光客でにぎわっていました。小中学生の集団や外国人観光客も多くいて、櫓や門の周辺は特に人が多かったです。逆に石垣はどこもあまり人気がありませんでした。

 


 

上着が必要ないくらい暖かい日で天気も良く、時間にも余裕があったので、金沢城公園内の見どころをほぼすべて回ることができました。各ポイントに案内板があるので、参考になりますし、見学しやすいです。個人的にはいろいろな刻印をたくさん見れたので楽しかったです。この時期は夜間ライトアップが行われていましたが、さすがに歩き回る体力が残っておらず断念しました。

 


 

1時間程度しか時間がありませんでしたが、兼六園にも行きました。

 

鮫ヶ尾城 (続日本100名城No.133:新潟県妙高市)

2022/10/30

上杉謙信の死後、上杉景勝上杉景虎の間で起こった家督争い「御館の乱」。鮫ヶ尾城は敗走した景虎が自害した城として知られているようです。お隣の妙高市のお城ということもあり、当然のごとく日帰りで行ってきました。

 


最寄駅から案内所まで

妙高はねうまライン北新井駅から斐太(ひだ)歴史の里総合案内所まで徒歩42分。所々に案内板があるので迷うことはないと思います。一部歩道のない部分があります。

斐太歴史の里総合案内所と続100名城スタンプ

スタンプは入ってすぐのところにあります。東登城道から登り、北登城道から降りてくるのがおすすめとのことで、東登城道への行き方も教えていただきました。案内所内にジュースの自動販売機があります。ちょっとしたお土産も買えるようでした。



散策コースを歩く

来た道を戻る格好で芝生の上を歩いていくと、淡水魚の池へ下って行く階段が見えてきます。

淡水魚の池

想像したよりも小さな池でした。釣りをされている方がいました。

池沿いにしばらく歩いて、案内に従って山道へ進みます。

人が何とかすれ違える程度の道幅の道を登ると、開けたところへ出ます。案内板があり、降って行くと斐太遺跡のようですが、スルーして登っていきます。

しばらく歩いていくと堀切が現れます。

大堀切6

写真だと分かりづらいですが溝になっています。どこから番号を振り始めているのかはわかりませんが、「大堀切6」という看板が出ていました。

大堀切5

これまたわかりづらいですが、土橋の左右の草むらが堀切です。

E170曲輪(通称 一ノ丸)

スタートしてから25分くらいで、ようやく一息つけそうな所へ到着したので、ここでちょっと休憩。

堀切6

あれ?また6?と思いきや、「大堀切」ではなく「堀切」の6番。正直、違いはわかりません。

この先に急斜面があります。距離が短いのが救いです。

急斜面の先へ少し進むと本丸方面と三ノ丸方面の分岐に差し掛かりました。案内図によると危険個所(急斜面)の表記が2か所あり、まだ最初の急斜面だと思っていたのですが、
実は2か所目。どうやら先ほど休憩した一ノ丸の手前に最初の急斜面があったようです。先に三ノ丸方面へ向かいます。

大堀切1

ようやく大堀切の1が登場。草木が生い茂りどこが堀切なのかよくわかりませんでした。

井戸跡

N167曲輪(通称 三ノ丸跡)

御館の乱の戦火で炭化した握り飯が形を留めた状態で出土されたのはここです。

E158曲輪(虎口)

本丸との分岐点まで引き返し、二ノ丸へ向かいます。

N175曲輪(通称 二ノ丸跡)

いよいよ本丸へ向かいます

N185曲輪(通称 本丸跡)

本丸跡にあった案内板でようやく縄張を確認。曲輪や大堀切の大体の位置が分かり、堀切8を気づかず通り過ぎていたことがわかりました。

本丸からの景色。

本丸跡と米倉跡の間の堀切

おそらくこれが大堀切2

 

N182曲輪(通称 米倉跡)

散策コース沿いのポイントはだいたい回ったので、北登城道を下って案内所まで戻ります。北登城道は擬木の階段が続いています。

途中、景虎清水という湧水があった以外には特に何もありませんでした。

 

所要時間

総合案内所を出発し、行きは東登城道、帰りは北登城道で総合案内所に戻ってくるまでで1時間30分ほど。

混み具合

日曜日でしたが午前中だからなのか、釣り客の2人を除くと、見かけたのは4人だけでした。

 


 

北新井駅から案内所まで向かう道のりで、「残り7分」の看板から先の登り坂がかなりキツかったです。それに比べれば東登城道の登りは急斜面が少しあるものの、楽なもんだと思います。逆に北登城道から登ると階段がずっと続いて休むところがない、本丸まで特に見どころがない、いろいろな意味でキツいと思います。

帰りに冬季のスタンプ設置場所である「神の宮温泉 かわら亭」へ寄ってみました。宿泊だけでなく、日帰り入浴もできます。

内湯と露天風呂が2つずつとサウナがあります。露天風呂のひとつは水風呂(夏季限定)になっていました。サウナがあるとどうしても入浴時間が長くなってしまい、2時間も滞在してしまいました。ちなみに日曜ということもあり、とても混雑していました。

 

富山城 (続日本100名城No.134:富山県富山市)

2022/10/19

北陸周遊乗車券を利用して富山城へ日帰り旅。寝坊したり、きっぷを忘れたりで出発が遅くなり、富山駅へ着いたのが13:30過ぎ。駅前のラーメン屋で富山ブラックラーメンを食べ、おなかを満たしてから富山城へ向かいました。

 


最寄駅からお城まで

あいの風とやま鉄道、JR各線の富山駅北口からまっすぐ歩いて富山城址公園(西之丸)まで徒歩12分ぐらい。路面電車で近くまで行けますが乗るまでもないと思います。

 

本丸を中心に散策

お堀と野面積みの石垣

二之丸から見た天守

本丸へ向かう橋

鉄門

鉄門の鏡石と布積みの石垣

鉄門から見た天守

千歳御門

庭園越しに見た天守

郷土博物館と続100名城スタンプ

天守内が富山市郷土博物館になっています(一般入場料400円)。スタンプは二階にありました。

所要時間

郷土博物館の見学込みで1時間くらい。

混み具合

平日の午後ですが、地元住民の憩いの場である公園ということもあり、数十人はいました。郷土博物館内でも10名くらい見かけましたので、観光目的の方もそれなりにいるようでした。

 


 

見どころは鉄門の内枡形(うちますがた)です。大きな鏡石が五つもあります。郷土博物館では富山城に関する展示が多く、中でも戦国時代の富山城の争奪戦の展示は興味深かったです。

 

高岡城 (日本100名城No.33:富山県高岡市)

2022/10/18

JR西日本の北陸周遊乗車券を入手し、高岡城へ日帰り旅。富山県は電車で通過したことが何度かあるだけで、観光目的で来たのは初めてです。

 


最寄駅からお城まで

最寄り駅ではありませんが、あいの風とやま鉄道やJR各線の高岡駅から高岡大仏へ寄り道して徒歩15分くらいで駐春橋という二の丸に架かる橋に着きました。

ちなみにJR氷見線越中中川駅万葉線・急患医療センター前電停からは徒歩5分以内のようです。

高岡市立博物館と100名城スタンプ

高岡市立博物館は大手門近くの敷地内にあります。入館料無料とは思えないほど広く、展示も充実しています。100名城スタンプは展示スペース手前の通路にありました。

 

散策ガイドを手に散策

南外堀

本丸土橋の石垣

築城当時から今も残る石垣。石垣があるのはここだけのようです。近寄ることができず、刻印を肉眼で確認することはできなかったのですが、写真を拡大してみたところ、いくつか発見できました。

反対側

 

西内濠

本丸広場

本丸橋

本丸から外堀へ架かる小さな橋です。

ここから万葉線の急患医療センター前電停へ徒歩数分です。

西外堀と噴水

 

所要時間

博物館と動物園(どちらも無料)の見学込みで1時間20分。

混み具合

平日の午後なので、広大な敷地内で見かけたのは数十人ほど。城の見学目当てで訪れていたのは、7,8人だと思います。

 


 

本丸を取り囲む水堀と郭の縄張りは見る分にはワクワクしますが、実際に歩いてみるとお堀ばっかりだなという感じなってしまいます(確かに立派な水堀なんですけど)。桜や紅葉の時期だったらまた違った感想になるのかもしれません。

上田城 (日本100名城No.27:長野県上田市)

2022/09/25

上田電鉄沿線の日帰り旅の締めくくりとして上田城へ。上田城を訪れるのは2回目ですが、2年以上前のことなのでちょっと記憶があいまいです。帰りの電車の都合で見学時間は1時間程度と限られていますので、前回見ていないところを主に見て回りました。

 


最寄駅からお城まで

しなの鉄道上田電鉄JR北陸新幹線上田駅お城口から二の丸通りを通って二の丸橋まで徒歩12分くらい。交通量が多いですが、広めの歩道がありますので安全です。

上田市立博物館と100名城スタンプ

上田市立博物館・上田城櫓共通観覧券(一般500円)を購入し、まずは博物館へ。売り払ってしまった櫓を買い戻す経緯なんかは、他の城ではあまりないと思うので興味深かったです。100名城スタンプは別館の入口前に置いてありますので、観覧券を買わなくても押印可能です。

建造物を中心に見学

南櫓と櫓門

左の南櫓と右にちょっと写っている北櫓が明治維新後に売却され、昭和になってから買い戻されたという櫓。櫓門は平成に復元されたもの。

南櫓、北櫓、櫓門は内部の見学もできます(有料)。写真の撮影もOKです。

真田石

櫓門の北櫓側にあります。写真ではわかりづらいですが、高さは2m半ぐらいあります。

 

尼ヶ淵から見た西櫓

上田城では西櫓のみが江戸時代から建てられた場所に残っている建物です。内部の見学はできません。

 

尼ヶ淵から見た南櫓

所要時間

建造物中心に回って1時間20分。博物館と南・北櫓、櫓門内部の見学で1時間使ってしまったので、残りは駆け足で見て回りました。

混み具合

日曜日ということもあり、家族連れが多かったです。特に真田神社周辺は人がごった返していました。逆に櫓の撮影スポットの尼ヶ淵は人がまばらでした。

 


 

石垣の上にそびえたつ櫓の写真を見るたび、こんな所あったっけ?と思っていたので、今回はそのビュースポット(尼ヶ淵)に行くのがお目当てのひとつでした。西櫓の奥にある階段を下ってたどり着くことができましたが、そこは上田駅方面から(二の丸通りに行かず)まっすぐ上田城へ向かっていれば、最初に目に入る場所でした。。。

別所温泉・寺社仏閣の旅

2022/09/25

駅メモ!」で上田電鉄と沿線の寺社仏閣を対象としたゲーム内イベントがあり、どうやら日帰りで楽々クリアできそうなので行ってみることにしました。「駅メモ!」というのは日本全国の駅を対象としたスマホのゲームで、このイベントでは指定された駅や観光スポットに行くミッションをクリアすればゲームのアイテムがもらえます。

(一応断っておきますが、効率よくスポットを回って最短でイベントクリアを目指すようなことはしません。すべてのスポットを見て回ります。上田電鉄を利用して移動しますので、駅のミッションについては省略します。)

直江津駅から上田駅までは各駅停車を乗り継いで2時間半前後。新幹線を使えば1時間半ぐらいですが使うまでもありません。ちなみにJR東日本の週末パスを利用していますので、上田駅までの経路はもちろん、上田電鉄も乗り降り自由です。

観光スポットは

の7つ。カッコ内は最寄駅。
入念な下調べをしたわけではなく、とりあえず上田城址公園は後回しにして生島足島神社と八木沢天満宮へ行ってから別所温泉駅へ向かうという大まかなプランしか立てていません。

まず上田駅8:41発の別所温泉駅行に乗り、下之郷駅8:57着。この時間帯は別所温泉駅行の電車は1時間に1本しかありませんし、土日祝は下之郷駅行の本数も少ないので、遅くともこの時間には出発する必要がありました。次の9:29発の別所温泉駅行まで約30分が生島足島神社に充てられた時間です。

生島足島神社(いくしまたるしまじんじゃ)

下之郷駅で降りるとすぐに生島足島神社の看板が目に入ります。神社は700m先らしいです。右手の道路を進むと大きな鳥居(北鳥居)が見えてきます。

地図と照らし合わせて足取りをたどってみると、鳥居をくぐり、つきあたりの火除欅で左折した後、トイレを経由して、東鳥居から御本殿へ向かっていました。

御本殿にかかる御神橋。残念ながら通行できませんでした。朝9時過ぎの早い時間ではありましたが記念撮影をする人がそこそこいました。

他にも歌舞伎舞台内に武田信玄が家臣たちに書かせた古文書が展示されていたりと見どころがたくさん。ここを正味20分で切り上げてしまったのは、ちょっともったいなかったです。ここなら時間をつぶすのに苦労しなかったのですが。。。

 


 

予定通り、下之郷駅9:29発の別所温泉駅行に乗車し、八木沢駅9:39着。次の10:37発の別所温泉駅行まで約1時間あります。

八木沢天満宮(やぎさわてんまんぐう)

八木沢駅から線路沿いを別所温泉方向へ歩いていくと、八木沢天満宮参道入口への大きな案内板が見えてきます。こんな案内板を2つも設置しているとは、さぞかし立派な神社なのだろうと期待が膨らみますが、進んだ先に見えてきたのは小さい鳥居でした。

八木沢天満宮。受験生の合格報告と感謝の言葉を添えたお札がたくさん貼られていました。裏にも小さな祠がありました。

見どころは木曽義仲の古碑ということになるのでしょうか。鳥居の左手にあります。


参道入口まで戻ったところで時間を確認したところ、困ったことに八木沢駅を出てから20分ちょっとしか経っていません。八木沢駅までは10分程度で戻れますから、30分ぐらい時間が空きます。ここで30分時間をつぶすのは至難の業です。

八木沢天満宮は地元の受験生が合格祈願に参拝する神社であって、(木曽義仲ファンでもなければ)遠方からはるばる観光に訪れるような神社ではないように思います。現に日曜なのに、人っ子一人いませんでしたから。

 


 

結局、10:37発の別所温泉駅行まで、八木沢駅別所温泉駅周辺のスポットをどう回るかプランを立てて過ごしました。この時間になると上田電鉄の電車内も乗客が多くなっていました。別所温泉駅に10:40着。ここから常楽寺安楽寺北向観音~あいそめの湯の順に巡ります。



常楽寺(じょうらくじ)

約15分ほどで常楽寺に到着。入山料100円です。本堂内で襖絵が展示中とのことでお邪魔させていただきましたが、残念ながらどれが鑑賞すべき襖絵なのか私にはわかりませんでした。

本堂裏にある石造多宝塔。中央にある太いのが国の重要文化財の石造多宝塔。写真では分かりづらいですが2m85cmもあります。


常楽寺の見学時間は15分ほどでした。安楽寺へ向かいます。5分くらい歩いたところで黒門に到着。安楽寺はまだ先です。

 


安楽寺(あんらくじ)

途中、石段や山門などがあって、黒門から本堂までは10分弱かかりました。本堂の左手に八角三重塔の入り口があります(拝観料300円)。

国宝の八角三重塔。どう見ても四重に見えますが、一番下の屋根はひさしにあたる裳階(もこし)といって、カウントされていないそうです。

 

安楽寺の見学時間は25分ほどでした。北向観音へ向かいます。

 


北向観音(きたむきかんのん)

安楽寺の入口から徒歩6分ぐらいで着きました。参道にはお土産屋や飲食店が立ち並んでいて、にぎわっていました。厄除けで有名な神社のようです。こちらが観音堂

観音堂よりもこちらの温泉薬師瑠璃殿のほうがインパクトがありました。

 

北向観音の見学時間は10分弱です。見るところが無いわけではないのですが、ここまでにあちこち歩き回ったおかげで相当疲れており、素通りすることしかできませんでした。。。

 


あいそめの湯

日帰りの入浴施設です。北向観音の参道から徒歩10分ほどで着きました。別所温泉駅からだと徒歩2分ぐらいだと思います。温泉地に来たからにはやっぱり温泉に入らないと。

入館料は500円と良心的な値段です。人気があるようで駐車場は8割方埋まっていました。浴室内はそれほど混雑しておらず、子供からお年寄りまで幅広い年代の方が入浴されていました。泉質や効能はわかりませんが、微かに硫黄のにおいがして、上田からの帰りの電車内でも体がポカポカしていました。

入浴後にお食事処で天ざるそば(1200円)をいただきました。期待していなかったのですが、結構ボリュームがあり、天ぷらは揚げたてサクサクで、お蕎麦も美味しかったです。

 


 

リフレッシュしたところで別所温泉駅へ戻り、14:11発の電車で上田駅へ向かいます。別所温泉には10:40からいたので、3時間半滞在したことになります。14:40上田駅着。朝8:40に上田駅を出発してから、もう6時間経ってます。最後のスポット上田城址公園へ向かいます。

 

上田城址公園

上田駅お城口から二の丸通りを通って上田城へ向かい、二の丸橋まで徒歩12分ぐらいでした。見学時間は1時間20分、帰りの電車に間に合わせるように、やや駆け足での見学でした。(上田城については別で記事を書きます。)

 

 

 


 

すべての対象駅とスポットを回ったので、上田駅へ戻ります。祝町大通りの方を通ったら10分くらいで着きました。上田電鉄のきっぷ売り場で駅員さんにミッションコンプリート画面を見せ、無事イベントカードをゲットできました。

この時点で16:30をちょっと回っていました。上田城址公園の見学時間を調整して、この時間に間に合わせた形です。何しろ、この後に3時間かけて家まで帰るという大事なミッションが残っていますので。

村上城 (続日本100名城No.131:新潟県村上市)

2022/09/24

JR東日本の週末パスを利用して、村上城へ日帰り旅。村上城へ行くのは2回目です。天気予報が雨ということもあり、本来は翌日に訪れる予定でしたが、ちょっとしたトラブルがあり、この日になりました。

村上駅に到着した時には予報通りの雨。さてどうしたものかとスマホとにらめっこしていると、傘を差さなくても平気なほど小降りになってきたため決行することに。が、15分ほど歩いたところで、また雨が降り出したのでした。

 


最寄り駅からの登城口まで

巡回バスなどで登城口の近くまで行けるようですが、村上駅から登城口までゆっくり歩いても30分くらいです。

続100名城スタンプ

登城口すぐそばにある「村上城跡保存育英会」は平日の午前中のみ押印可能のようです。

それ以外の時間帯は、登城口から徒歩数分のところにある「東北電力ネットワーク 村上電力センター」で押印できます。なんと24時間押印可能のようです。私もこちらで押印しました。

雨の中、登城

城へ向かう道中、雨がまた降りだしましたので、傘を差しながらの登城となります。

 

最初の七曲り道はコンクリートで舗装されていましたが、

 

石垣が見えた辺りから道が悪くなり、土嚢(どのう)の上を歩きました。

 

四ツ門跡

四ツ門跡から先は遊歩道にウッドチップや砂が敷いてあったので、ぬかるんでいるような場所は、ほとんどありませんでした。(靴はそれなりに汚れますが・・・)

四ツ門跡の少し先に案内板があり、ここから中世遺構散策コースへ進むことができるのですが、傘を差しながら進めるようなコースではないので断念。三の丸を少し見てから本丸へ向かうことにしました。

 

御鐘門跡

出櫓跡

この辺りは広い範囲がビニールシートで覆われています。詳細は不明ですが、何らかの理由で崩壊しているようです。

冠木門

本丸

右奥に見えるのが天守跡です。


本丸からの景色。

ここまで来たところで雨は止んだのですが、もやがかかって残念な感じになってしまいました。村上の市街地と日本海が見渡せます。

本丸の石垣

ここまで見てきた石垣は「打ち込みはぎの布積み」という積み方だったのですが、本丸の一部(南東隅)のみ「野面の乱積み」で積まれていて興味深く感じました。

左側が「打ち込みはぎの布積み」、右側が「野面の乱積み」



所要時間

雨の中、写真を取りながらゆっくり見て回って約1時間でした。

混雑具合

土曜のお昼時でしたが、雨が降っていたということもあり、見かけたのは6人だけでした。(親子連れは1組だけ)

前回訪れたときは、日曜のお昼時で雨は降っていなかったので、地元の方らしき家族連れで結構にぎわっていました。

 


 

山城でこれだけの石垣が見れるのは本当に感動ものです。遊歩道の傾斜もそれほどきつくなく、標高も135mですから、ヘトヘトになることなく見学できるのもいいですね。(多少の雨でも支障なく本丸まで行けますし・・・)。地元の方が健康づくりのために登るのにもってこいだと思います。

また来る機会があれば中世遺構散策コースを回ってみたいですね。